地震に強い家に興味のある方はもちろん、耐震性についてよく分からないけど気になるという方も必見!強い造りの住宅にする重要性や、そのためにどのような構造が必要なのかなど、まとめてご紹介しています。
政府が発表している地震調査研究推進本部によると、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率があるとされる地域は、都心部を含む全国の26%以上あるとされています。住んでいる建物が大きな地震によって損傷または倒壊すれば、自分だけではなく周囲の人々にも危害をもたらすかもしれません。
そのため、新たに家を建てる場合には耐震性能を高くできるような工夫をするのがおすすめです。万が一の事態になっても、落ち着いて過ごせるような家づくりをすれば、日々の生活も安心して過ごしやすくなるでしょう。
参照元:地震調査研究推進本部【PDF】(https://www.jishin.go.jp/main/chousa/10_yosokuchizu/ka_bunpu.pdf)
参照元:住まいの安心研究所公式HP(https://www.j-shield.co.jp/sumaken/housing-seismic-grade/ )
参照元:さくら構造公式HP(https://sakura-kozo.jp/menseishin-outoukaiseki/taishinshindan_hokyou_0016/)
耐震等級とは、地震に対する建物の強さをあらわす指標です。建物の耐震性能をもとにして3段階に分けられ、その数字が大きいほど建物の耐震性能の高さを示します。地震に強い家づくりにおいては、重要なポイントでしょう。
耐震等級1は、建物において最低限の耐震性能を満たしている状態のこと。震度5程度の地震で、建物の損傷防止が期待できるレベルです。
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震強度を示します。長期優良住宅としての認定には、耐震等級2以上の強度が欠かせません。
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震強度を表します。耐震性の中でも特に高いレベルです。
耐震構造とは、地震発生時に柱や壁で地震の力に抵抗できるような造り、つまり建物の構造体を強くして揺れに耐える構造を指します。現在は、震度6強から震度7程度の稀な大きさの地震において倒壊などの被害を生じないことが目安なので、軽い損傷などは許容範囲に加わります。
これは、激しい揺れに対して骨組みが損傷する代わりに地震エネルギーを抑える効果を期待しているため、部材の損傷や建物の傾きに繋がることが理由です。
免震構造とは、建物と基礎のすき間に免震装置を設置して、地震の揺れを建物に直に伝わらないよう設計されたものです。
そのため地盤が激しく揺れた場合でも、建物はその揺れに左右されずゆるやかに動くので地盤から地震の力を受けません。これによって、建物の損壊や傾きなどの被害を最小限に抑えられます。
さらに、免震構造は耐震等級において3となるのも大きなポイント。耐震等級3は特に高い等級で、震度7クラスの地震が起こった場合でも軽い補修で済むレベルとされています。
制震構造とは、建物の構造体に錘やダンパーなどといった振動軽減装置を設置して、地震エネルギーを吸収する構造です。建物自体に振動を抑えて揺れを小さくすることが期待できます。
耐震構造よりも揺れを抑えられ、柱や梁が傷つくのを防ぐことが可能。さらに、上の階ほど揺れやすい高層ビルなどに向いている構造なので、集合住宅に暮らす居住者にとっては揺れによる恐怖感にも効果が期待できます。
地震に限らず、強風による揺れも抑えられるメリットも持っています。
参照元:一般財団法人 日本耐震診断協会公式HP(https://www.taishin-jsda.jp/column59.html#!)
参照元:住まいの安心研究所公式HP(https://www.j-shield.co.jp/sumaken/housing-seismic-grade/)
参照元:さくら構造公式HP(https://sakura-kozo.jp/menseishin-outoukaiseki/taishinshindan_hokyou_0016/)
いつ起きるか分からない地震、備えておいて損はありません。耐震等級がどれほどあるべきか、どの構造で耐震性を高めるか、より具体的にイメージしやすくなったのではないでしょうか。
より安心して暮らせる丈夫な家を建てたいとお考えの方は、このページを参考にしてぜひ地震に強い家づくりを検討してみてください。